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(情報企画部員分科会参加レポート)

第2分科会(研修部)

『私にもできる!?カリキュラムマネジメント』 
--   教育と行政をつなぎ、学校の教育力を高めよう!  --


 

 この2年間で、小学校、中学校で新学習指導要領が完全実施となります。そこで、研修部では「カリキュラムマネジメント」に焦点を当て、これまでの教育行政の動きをまとめ、経験別に取り組める実践例が提案されました。

 また、学校現場、教育委員会などのご経験のある鳴門教育大学大学院教授の久我直人氏、愛知教育大学附属岡崎小学校副校長の白井康司氏からは、教育活動・教育課程、学校運営、学校事務とを結びつけながら、それらにおいて学校事務職員にどのような役割が求められるかについてお話がありました。

 「あい・学校スマイルプラン」(=愛知における学校事務のグランドデザイン)には、「組織マネジメント」「情報マネジメント」「財務マネジメント」「カリキュラムマネジメント」「地域連携マネジメント」の5つの基幹的マネジメントが示されています。「カリキュラムマネジメントは単独で存在するものではなく、組織・財務・地域連携マネジメントの要素も含まれている」という研修部の観点は、学校事務職員のどういった行動がカリキュラムマネジメントに当てはまるのかの理解を深めるものとなりました。

 また、愛知県内でも学校事務の共同実施組織が動き出している地域もあります。研修部から提案されたカリキュラムマネジメント実践例は、校内、共同実施組織、自主研修と場面に分けられて考えられていました。そして、久我氏から紹介された「静岡市の学校事務の共同実施と事務職員の役割」には、各学校の安定・充実した教育活動を実現するための各支部・各校(事務職員)、管理職、市職員の役割が示されていました。実践に移す際にとても参考になると思いました。

 分科会全体を通して感じたことは、学校の中では、授業内容をより興味を持って知っていくこと、教職員に聞くこと、そして聞くだけでなく伝えることが必要だということです。久我氏の「(カリキュラムマネジメントは、事務職員が)今やっていることの中にもあることを自覚してほしい」という言葉、そして、白井氏の言われた「教育課程編成の主体は全教職員であり、教育課程が事務職員の手元にもあることが大切」という言葉を、これからの活動源としたいと思いました。


 


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