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令和6年度 事業計画

 Society5.0時代の到来、また、新型コロナウイルス感染症による社会への甚大な影響など、社会の在り方そのものがこれまでと比べて非連続と言えるほど劇的に複雑かつ急激に変わる状況が生じてい ます。この状況の下で令和5年6月第4期教育振興基本計画が閣議決定されました。2040年以降の社会を見据えた持続可能な社会の創り手を育成し、日本社会に根差したウェルビーイングの向上を図るためグローバル化する社会の持続的な発展に向けて学び続ける人材の育成を行うことなどが盛り込まれています。また、学校は「令和の日本型学校教育」の実現に向けて、さらなる学校における働き方改革の推進、学校の指導・運営体制の充実の在り方について考える必要があります。そして、校長のリーダーシップの下、教員と学校事務職員、多様な外部人材や専門スタッフ等がチームとなり、 家庭や地域社会と連携しながら、共通・共有の学校教育目標に向かって運営される姿を目指すことがより一層求められています。このような中で、学校事務職員が「事務をつかさどる」者として、主体的・積極的に校務運営に参画することが、「チーム学校」としての学校の組織力の強化、ひいては教育力の向上に直結すると大いに期待されています。

 県では「あいちの教育ビジョンー2025第四次愛知県教育振興基本計画ー」が策定され「家庭・ 地域・学校の三者協働・連携による教育活動の展開」「ICT機器等を活用した教育環境の整備の推進」などが挙げられています。

 VUCA時代と言われるように、先行きが不透明で想定ができないような事態に出合うことが多くなっています。しかし、社会がどのような状況にあろうとも、学校は全ての子どもたちが安心して楽しく通える魅力的な場所でなくてはなりません。教職員や地域の人々とともに子どもたちの笑顔あふれる学校づくりを進めることを目指し、「つなげよう 人と組織と地域を 子どもたちの未来へ」を県事研テーマとし、これまで積み重ねてきた県事研の研究成果や蓄積してきた情報を基にして、会員の学校や共同学校事務室における研究実践を支援する研究活動を進めます。

 今年度の活動の3つの柱。

1.研究活動

  現行の「あい・学校スマイルプラン」は平成29年に改訂しました。その後、「事務をつかさどる」、共同学校事務室、標準的職務参考例の通知など、学校事務職員をめぐり、大きな制度改正があったことから、令和4年に字句や文言の整理を行いました。また、現在は、コロナ禍をこえて、教育をめぐる劇的な変化の時代を迎え、変革の真っただ中です。愛知県教育委員会は令和6年度「市町村立学校事務職員研修計画」において研修の基本方針の中で目指す学校事務職員像を示しました。このような流れを踏まえ、県事研活動の基本となるスマイルプランの在り方の検証を図りながら、「子どもたちの笑顔あふれる学校づくり」に向けて、学校事務職員のもつ力を発揮するための方策の研究を進めていきます。

2.研修の体系化と学校事務職員のキャリア形成についての具体化

  令和6年度「市町村立学校事務職員研修計画」が県教委より出されました。これにより、県教委の進める学校事務職員の研修体系・研修における重点課題が示されました。今後は、学校事務職員のキャリア形成を意識した研修の体系化及び、目指す学校事務職員像に向けた効果的な研修内容、方法を考えていきます。

3.地域連携に関する取り組みに対する情報提供

  令和の日本型教育の構築に向けた今後の方向性の一つとして、学校だけでなく地域住民等と連携・協働しコミュニティ・スクールと地域学校協働活動を一体的に推進することが重要であるとされ、全ての学校でのコミュニティ・スクールの導入を加速する重点期間の最終年となり、愛知県内でも多くの学校でコミュニティ・スクール化されてきました。それぞれの地区でのコミュニティ・スクールに関する情報収集を進め、その中で学校事務職員の地域連携に関する取り組みやコミュニティ・スクールにおける学校事務職員の役割について考えていきます。