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《 情報企画部員レポート 》

演習講座(全事研本部)

 「活用しよう!学校組織マネジメント研修」
─ マネジメント能力の向上と実践を目指して ─

【提案要旨】

演習講座は、マネジメント研修カリキュラム等開発会議による『学校組織マネジメント研修?すべての事務職員のために?』を中心として、学校における「組織マネジメント」の必要性と学校マネジメント及び学校経営ビジョンの概要についての講義、「組織マネジメント研修」を体験しその必要性や意義について理解を深めていただく班別演習から、地域等で実践するために必要な知識や技術の習得と意識の啓発を図り、併せて、養成研受講者(事務職員)の活用を目的として行いました。

 今後は、本演習講座を契機として、日々の研鑽と実践により組織マネジメント能力をより高めていただき、学校あるいは地域等においてその能力を発揮され、主体的な実践につなげていただくことを期待いたします。

 演習講座の内容は「学校組織マネジメント研修―すべての事務職員のために―(モデル・カリキュラム)」を基本テキストとして、特に演習体験に重点を置いた研修でした。

 全体講義でお話しいただいた加藤崇英氏(国立教育政策研究所主任研究官)は、昭和45年生まれの大変若々しい方でした。冒頭でマネジメント研修の経験の有無について参加者に質問したところ、ざっと見たところ約半分ほどが初めての参加ということで、「あまり構えず、自分の学校での経験を当てはめながら考えていけばいいですよ」等、マネジメントについての専門的な内容でありながら大変わかりやすい言葉でご講義いただきました。

 午後は、5人程度ずつに分かれてのグループ演習が行われました。「学校の安全管理と事務職員」をテーマに、班ごとに準備された大きな模造紙を舞台に、SWOT分析の手法に則った形で各自が付箋紙に書き出した課題を内容に応じて分類しながら貼り付け、それを囲んでどの班も活発な話し合いが行われました。演習の最後には各班で作られた模造紙を衝立に掲示して3班ずつでグループになって、各班3分の持ち時間で小発表会が行われました。どのグループも班ごとの発表が終わる毎に室内のあちこちで拍手がわき起こりました。

 演習のまとめとして、加藤氏からは「組織マネジメントは組織のハード面を整えるだけでなく、組織の内外のコミュニケーションを考えていく作業も含んでいる。SWOT分析はコミュニケーションのための手法の一つであるが、この手法を使って必ず結果を出そうと堅苦しく考えず、今日の演習から組織マネジメントについて興味を持って取り組んでいって欲しい」というようなお話がありました。

【参加者の声】

◎マネジメントへの拒否感が薄くなりました。

◎課題を分析し解決案を導き出す方法の一つを学習できました」「プレゼン能力も必要だと思いました。

◎今日初めて出会った6人なのに、とってもなごやかに話し合いができました。そしてコミュニケーションにより、全国にこんなに仲間がいるんだと心強く思いました。

◎交流ができて楽しかった!