《 情報企画部員レポート 》
第6分科会(愛知支部)
「地域と学校をつなぐ新たな学校事務の確立」
─ パートナーシップでつくる開かれた学校と学校事務の高度化を目指して ─
【提案要旨】
「開かれた学校」は学校・家庭・地域・NPO・民間企業など地域社会を構成する様々な主体が、地球の一員としてそれぞれの責任を果たしていくことで成り立ち、その中で、学校事務に求められるものも当然に変わってきます。
本分科会では、学校事務の新しい役割として次の3つが提唱され、数字の"3"(スリー)と語尾のtor(ター)を合わせて3tor(スリーター)と造語されました。
<1> アドミニストレーター 校内で行財政面での管理を行う
<2> ファシリテーター 地域社会の中で学校の進むべき方向についての合意形成を促す
<3> コーディネーター 学校現場と行政との調整を行う
校内・地域・行政のそれぞれの場面で、3tor機能を発揮していくことが学校事務の新しいミッション(社会的使命)につながるという提案がされました。パネルセッションでは、地域連携による新たな学校事務のミッションと、それを実現していく具体的な方策について有意義な討議が行われました。
【討議の柱】
<1> 住民は顧客ではなく開かれた学校を共につくっていくパートナーであること。
<2> 現状の業務から脱却し、新たな業務に向けた取り組み事例。
【意見交換より】
◎ 愛知県における事務長配置状況、共同実施の状況、ナレッジサイトについて教えてほしい。
◎ 学校を中心としたパートナーシップの具体的事例が知りたい。
【助言者より】
◎ 学校における「すき間」仕事を敢えてすることにより、事務職員の存在をアピールしてほしい。また、学校現場で手薄になりがちな3つのスキル「法規・行政知識」「広聴・広報」「統計解釈」を身に付けることが必要である。
◎ 学校事務職員としての場を足がかりとして自分の能力を高めて欲しい。地域での取り組みを共有化して、新しいパートナーシップを築いていってほしい。
◎ 事務職員は「学校のことば」を地域・保護者に翻訳する役割を担ってほしい。また学校における黒子的存在ではいけない。もっと外に存在をアピールしていく時代である。
◎ 各市町村での実情を生かして取り組んでほしい。愛知事務研としてこれからの学校事務の方向性を考えていきたい。
【参加者の声】
◎比較的わかりやすい提案で参考になった。
◎佐藤先生のお話はユーモアがあった。
◎3tor機能発揮に向けた取り組みをしていきたい。