第1分科会(事務支援部)
『知って得する会計術』
- いっしょに学ぼう おカネの基礎知識 -
第1分科会は2部構成となっており、第1部 は事務支援部の活動概要について、第2部 は会計についての発表が行われました。
第1部では、発表者2人の会話形式で、事務支 援部の活動概要が次のように説明されました。
会員の実務支援を主な目的として平成20年度に県事 研の専門部として発足した事務支援部は、各支部の実務支援 をより充実させるため、県下統一の学校事務ハンドブックの作成と、これまで当初事務局が作成・ 改訂してきた「服務の手引き」・「給与支給と諸手当認定の手引き」・「旅行命令・旅費事務の手引き」(以下、「3手引き」という)の集中管理と改訂も行っ ていることが紹介されました。
ハンドブックと3手引きの活用方法については、パワーポイントを用いて「交通遮断」を題材にした物語を上映し説明がありました。ハンドブックは「すぐに 調べられる、わかりやすいもの」、3手引きは「考え方を知ること・根拠法令をひもといていけること・校長の目線になっていること」が特徴であり、ハンド ブック・3手引きともに活用し、会員の皆様と一緒に成長していければとの県事研の願いが伝えられました。
第2部では、「会計」のルールを基礎基本から学ぶことを目的に、税理士の上野実先生を講師に迎え、前半始めに上野先生の講演、後半に一問一答形式で会計 事務の具体例に対しての解説がありました。
講演の骨子として、「不正の発生する余地のないシステムを作ることが課題であり、それをふまえた学校徴収金の適正性・透明性を担保するためには、第1に 1年間の支出予定表を作成し、それに対応した集金予定表を作成する必要があること。さらに、1ヶ月単位・学期単位でチェックする体制が必要であること。誰 からも見られても良いシステムを構築し、正義感を持って行動することが大切である。」というものでした。
後半は、説明責任を果たすために必要となる「会計」のルールとして、領収書・金融機関への入金事務・通帳と届出印・会計報告書などについて解説がありま した。その中で、現金集金(未納者等)事務については、複式簿記を活用することでより明朗な会計処理を行うことができることについて紹介されました。
この分科会をとおして、説明責任を果たせる会計処理とはどういうものか、事務職員として何ができるのか、どのような知識を持っていたら良いのかを考える 機会となり、会計の知識を得ることの大切さを再認識し、財務マネジメントの一歩としたいと考えながら会場を後にしました。