愛知県事務研ナレッジサイト愛知県公立小中学校事務職員研究会

愛知事務研ナレッジサイト

《 情報企画部員レポート 》

第1分科会(茨城支部)

 「変わる学校 変える私たち」─ 教育活動を支える学校事務組織をめざして ─

【提案要旨】

 学校事務職員が学校経営に参画する手立てのひとつとして、事務室経営案の策定や学校事務改善委員会の設置について構想しました。

 今までの属人的で、学校事務職員個人の力量による取り組みや活動に委ねられていた学校事務を、学校事務職員の位置と役割を学校組織の中にはっきりとした形で明示させることで、学校事務が持つ機能が有効作用するようになり、校内組織が活性化していくものと考えました。

 また、従来、校務分掌は教育指導部門に重点がおかれ、教育支援(管理・渉外)部門との連携体制が十分整備されていなかったのではないかと思われます。

 そのような現状を見直すために、学校事務職員から起こすアクションのひとつとして、事務室経営案の策定を取り上げました。今回提案された事務室経営案策定の意図は、学校事務組織を校内に編制し、多くの学校事務職員が学校経営に参画することを目的とした、進化的発展的広がりを期待するものです。

 そして、その校内の事務組織を「学校事務改善委員会」という形でデザインし、全教職員と連携・協働を図りながら学校事務の課題を解決していく組織と捉えました。

 学校事務職員が教育目標の具現化のために、広い視野を持って学校事務を処理していくことを強くアピールすることが学校経営参画への第一歩になるのではないかと思います。

【グループ討議】

 午後からはまず「事務室経営案について」「校内の事務組織についての現状」について、10人程度のグループに分かれて話し合いが行われました。それぞれの地域の実情を語り合ううちに、中にはテーマを外れていってしまったところもあったようですが、直に他県の実情を聞けたことがとても有意義だったという感想が聞かれました。

【意見交換】

 その後、「学校経営への参画についてへの思い」について、参加者から意見が述べられました。子どもたちのために何ができるかを一番に考えることが、おのずと事務職員の立場で何ができるかということにつながる、など時間いっぱいまでさまざまな実践例や現場での問題点など、熱く意見が語られました。

【助言者より】

 学校運営組織の問題点について、事務職員の立場から、積極的に組織的な改善を図りながら教育支援を進めることが新しい役割であると認識していることがすばらしい。

 要望としては、具体的な手だてをより明確にして、目的意識を持ちながら、今後、実践を重ね、成果と課題を明らかにしていってほしい。